いびきと睡眠時無呼吸症候群について

2020/02/19 >その他
いびきと無呼吸症候群のイラスト

こんにちは。練馬区大泉学園の矯正専門歯科医院・きむら矯正歯科院長の木村仁迪です。

今回は夜間のいびきや眠っているときに呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群と歯科治療の関わりについてお話ししたいと思います。

 

 

皆さんの中には、家族や友人と旅行に行った際などに大きないびきを指摘されたり、睡眠時間は十分なのに日中眠くて仕方ないという方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方は夜間に呼吸が止まっている睡眠時無呼吸症候群を引き起こしている可能性があります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ているときに舌や軟口蓋が緩むことによって落ち込み、空気の通り道である気道を塞いでしまうことによって、大きないびきをかいたり一時的に息が止まったりする病気です。呼吸の停止を繰り返すことで睡眠の質が悪くなり、昼間の強い眠気やさまざまな病気を誘発することがわかっています。

 

この症状を放っておくと血中の酸素不足により、心臓・血管に負担がかかるため、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などの生命にかかわる合併症を引き起こす可能性もあり、注意が必要です。

 

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

 

・大きないびき     ・日中の極度な眠気

・睡眠中の多動     ・夜間の頻尿

・起床時の頭痛や頭重感

・夜間の窒息感や息切れ

 

以上のような症状に心当たりがある方は要注意です!

 

 

睡眠時無呼吸症候群の診断には、医科での睡眠検査が必要です。当院の入っているメディカルモールには耳鼻科も併設しておりますので、気になる方は一度ご相談をお勧めします。

 

・北園耳鼻咽喉科  TEL:03-6904-5335 

オーラルアプライアンス

睡眠時無呼吸症候群の治療法

 

主な治療法には、医科で行う鼻マスクを装着するCPAP治療と歯科で行う口腔内装置治療があります。

 

歯科で行う口腔内装置治療では、主に上の写真のようなマウスピース型の口腔内装置を用います。このマウスピースは上下が繋がっていて、下顎を前に出した状態で固定されるように製作します。

 

下顎を前方移動することで舌や軟口蓋が前方に移動し気道が確保され、就寝時に引き起こされる気道の閉塞を防ぎます。

 

このマウスピース型装置は軽症から中等症の睡眠時無呼吸症候群に適応になります。

この装置は無呼吸はないけどもいびきが気になるという方にも効果があります。

 

 

子どもの睡眠時無呼吸症候群に対してはまた違う治療法になります。そちらでは矯正治療も関わってくることがありますので、気になる方はこどものいびきのページをご覧ください!