子どもの口呼吸と歯並び

2020/02/19  ・MFT(口腔筋機能療法)
口呼吸

子どもの口呼吸と歯並び

 

最近は、口で呼吸をするお子さまが多くなっています。口で呼吸(口呼吸)をする癖がついてしまうと、様々な影響を引き起こす原因となり、特に「歯並び」に大きな影響を及ぼすことがわかっています。 

口呼吸における影響について知り、チェックしてみましょう!

 

  

             

1.お鼻が詰まりやすい   (慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)

2.いつもお口が開いている

3.口を閉じると顎に梅干状のシワができる

4.唇がよく乾く

5.イビキや歯ぎしりがある

6.口臭が強い

 

1つでも当てはまる場合、口呼吸の可能性があります。

 

 

 

 

口呼吸になる原因、歯並びへの影響

           

私たちは、昔の人たちに比べ顎がだんだん小さくなってきています。これは時代が新しくなるにしたがって食べ物が柔らかくなり、かむ回数が減ったことが大きな原因の1つと言われています。

特に上顎は鼻と同じベースにある骨なので、上顎が小さければ、鼻の空気が通る鼻腔も狭いということになり、正常な鼻呼吸ができず、口呼吸となってしまいます。

口呼吸により、口が開きっぱなしになると、下顎が常に下がっていることになります。同時に舌の位置も下がり、口周りの筋肉が使われず、唇が開き気味になります。

歯並びは舌が歯を押す力と、口の周りの筋肉が歯を締め付ける力のバランスによって成り立っています。このバランスが崩れることにより、歯並びが悪影響を及ぼします。


 

            

鼻呼吸が口呼吸に比べ望ましい理由

ウイル

1.鼻は高機能空気清浄機

 

鼻は粘膜で覆われており、細かい毛が生えています。
この粘膜と毛が呼吸のときに入ってきたホコリや、細菌、ウイルスを食い止めるフィルターの役割をしています。そして鼻の奥で空気を温め、加湿することもできます。

口にはそのような機能はありません。
そのためホコリや、細菌、ウイルスを直接体内に取り込んでしまう結果となり、風邪やインフルエンザ、鼻炎などになりやすくなります。

 

2.脳細胞活性化

 

鼻呼吸は口呼吸に比べ、空気がゆっくりと肺の中に入ってくるので、酸素と二酸化炭素の置き換え、吸収がより効果的に行われます。また、神経を落ち着かせ、脳細胞の活性化が促進されます。

 

3.虫歯、歯周病、口臭予防

 

唾液には自浄作用という口の中をきれいにする働きがあります。

しかし、口呼吸をすると乾燥により唾液が減ってしまい細菌が増える原因になります。結果、虫歯、歯周病、口臭などに繋がります。

 

4.美しい顔貌

 

鼻呼吸を意識し、下がっていた舌を正しい位置に置くことで顔が引き締まり、また口を閉めることで筋肉が発達し、美しいお顔になります。舌を上顎(上の歯の内側、前歯に触れない辺り)に軽く当てるように位置づけましょう。
口呼吸の人は、舌が下の歯の方へ落ちていることが多く、横からみると顎が弛んでいるようにみえます。

 

 

                 

口呼吸の矯正歯科での治療法

 

1.急速拡大装置

急速拡大装置

急速拡大装置は上顎の歯列の幅を広げる装置です。

永久歯のスペース不足の改善、上下の顎の横方向の成長を促してくれます。

上顎の天井の骨は左右の骨から出来ていて「正中口蓋縫合」というつなぎ目によってつながっています。子供の場合このつなぎ目がまだ完全にくっついていないため、急速拡大装置で広げることで顎の横幅を広げることができます。適応時期はつなぎ目が自然と開くことの出来る成長期に行うとよいとされています。

急速拡大装置で広げることにより鼻腔も広がり鼻呼吸がしやすくなり、鼻づまりの改善・いびきの軽減などもあるといわれています。

                  

 

2.口腔筋機能療法(MFT)

 

口腔筋機能療法(こうくうきんきのうりょうほう)とは、歯並びを整えるために必要な口や口周りの筋圧を改善するプログラムです。
悪い歯並びや噛み合わせは、生まれつき(遺伝)だと思われている方も多いかもしれません。しかし、それと同じくらい舌癖・指しゃぶり・頬杖による習癖は「出っ歯」「口呼吸」「顎や顔の歪み」などに影響を及ぼします。本人にも自覚がなく改善が難しい習癖は、治療計画を立て、それに沿って行う毎日のトレーニングが大切です。また、矯正治療中も口腔筋機能療法を取り入れることで、綺麗な歯並びを維持するための環境を作ることができます。

 

 

 

 

 

院長

ひとつに口呼吸といっても原因はさまざまです。

治療には耳鼻咽喉科と矯正歯科での連携や、患者さまご本人の協力が必要です。

メディカルモール内にあるきむら矯正歯科では、同じ1階にある「北園耳鼻咽喉科」との連携をおこなっております。

原因を早期発見、早期治療のためにもお子さまが口呼吸をしているのに気がつきましたら、早めの受診をお勧めいたします。

                                                                 きむら矯正歯科 歯科衛生士 杉田