子どもの指しゃぶりは歯並びに影響する?いつまでにやめればいいの?
みなさんこんにちは!!
西武池袋線 練馬区大泉学園にあるきむら矯正歯科 歯科衛生士のすーさんです。今回は、きむら矯正歯科でも相談されることの多い、子どもの指しゃぶりについてお話ししていきたいと思います。
お子さんが指しゃぶりをしていると、歯並びが悪くなるのではないかと心配する親御さんは多いですし、本人も、やめたくてもやめられないと悩んでいることも少なくありません。
1、やめる時期 2、指しゃぶりと歯並びの関係 3、指しゃぶりをやめられない理由 4、指しゃぶりをやめる方法 について詳しく説明していきたいと思います!
1、指しゃぶりはいつまでにやめればいいの?
~個人差はありますが、5歳までにやめられると良いでしょう~
3歳までの指しゃぶりは生理的なものとしてそっと見守るようにしましょう。3歳を過ぎると保育園や幼稚園に通うことにより生活環境が大きく変化し、指しゃぶりの回数が自然に減ってくることが期待できます。ですがその反面、新しい環境に馴染めずストレスを溜めてしまう子どももいます。結果、今までよりも指しゃぶりに依存してしまうことがあります。その場合は指しゃぶりの行為に注目するのではなく環境を見直し、子どもの不安やストレスを取り除くように努力し、変化を観察してみてください。3~5歳の間に指しゃぶりの頻度が減っているようであればあまり神経質にならず成長を見守りましょう。5歳を過ぎてもよく指しゃぶりをしている場合は、その後永久歯の歯並びに影響がでるため家族やかかりつけの歯科医院、矯正歯科のサポートが必要です。この年齢になると指しゃぶりが恥ずかしいと自分で思っていても、どうしてもやめられなくなっている場合があるので、子どもの性格や生活環境を考慮した支えが必要となります。
2、指しゃぶりと歯並びの関係
~出っ歯(上顎前突)、狭窄歯列弓、開咬の原因になる~
指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側にある「口蓋(こうがい)」という部分に押し付けるしぐさのことです。チューチューと指を吸うことで口の中の圧力が高まり、長期間にわたると歯並びにこのような影響を及ぼします。
出っ歯 上顎前突(じょうがくぜんとつ)
指をくわえることで、前歯が前突してしまいます。お口ポカンにも繋がり、ますます上顎前突が悪化します。
狭窄歯列弓(きょうさくしれつきゅう)
チューチューと指を吸う力によって口の中の圧力が高まり、歯列が狭くなります。それを狭窄歯列弓といいます。歯列が狭窄することで、乳歯よりずっと大きい永久歯が生えてくるスペースがなくなり、歯並びが悪くなる原因になります。
開咬(かいこう)
指をくわえることで、奥歯は噛んでいるのに前歯だけ噛み合わない状態を開咬といいます。発音障害や、嚥下障害も引き起こします。
3、指しゃぶりをやめられない理由
①ストレスや不安を和らげたい
環境の変化や、友達、親子関係など様々なことで、子供もストレスや不安を感じることがあります。そのストレスや不安から落ち着きたいという衝動から、指しゃぶりをして解消していることがあります。また、寂しい気持ちになると指しゃぶりをしてしまうケースも多くあります。お子さんのとの接し方を見直すきっかけにもなるかもしれません。
②退屈している、眠い
単純に退屈していたり、眠かったりすると指しゃぶりするお子さんは多いです。
4、指しゃぶりをやめさせる方法
①こまめなコミュニケーションをとり、安心感を与える
共働きでお父さんやお母さんと会話をする時間、コミュニケーションを取る時間が少なく寂しい思いをしていたり、人見知りで先生や友達と上手く話せずに不安になっているということなどで、指しゃぶりをしてしまう場合があります。
忙しい日々かもしれませんが、できる限りお子さんと話したり、遊んだりとコミュニケーションをとって、安心感を与えてあげるようにしましょう。
②指しゃぶりのデメリットを教える
「指しゃぶりすると歯並びが悪くなるよ」「バイ菌が口に入って風邪の原因になるよ」など、指しゃぶりのデメリットを分かりやすく伝えてあげましょう。言葉を理解できるようになった年齢のお子さんに有効な方法です。それでも本人がデメリットについて理解できていないようであれば、歯科医院や矯正歯科の医師や歯科衛生士などのお口の専門家からの指導を仰ぐことも必要です。
③目標を立てる
誕生日までに、小学校入学までに、または学校やお友達とのお泊りのイベントまでに、など、お子さんがやる気になるタイミングに合わせ指しゃぶりをやめる目標を立てましょう。その際も、勝手に目標の日を決めず、お子さんと話あってお子さん本人が決めるように誘導してあげるとより良いでしょう。
④手をつなぎながら添い寝する
眠りにつくまでの間に指しゃぶりをしてしまう子が最も多いです。その日あったことを聞いてあげながら指しゃぶりをしてしまう方の手を握って一緒に添い寝してあげましょう。優しい気持ちが大切です。
オススメしない指しゃぶり対策
× 手袋をする
手袋を自分で外してしまう可能性があります。
×× 指にからし、爪に苦いマニキュア
指しゃぶりをすると、辛味や苦みを感じるといったことは、あまり勧められた方法とはいえません。
××× 叱りつける
心理的に抑圧されることになり、よくありません。心を安定させるために隠れて指しゃぶりをしてしまうことがあります。
※5歳を過ぎてもしつこく指しゃぶりを続けている場合、精神的な不安感やストレス解消のために行っている場合もあります。
長くのこってしまっている指しゃぶりには、
長期的に優しく見守る事、そして
サポートする側の愛情が必要不可欠です❤
きむら矯正歯科では子どもの矯正治療に伴い、そういった指しゃぶりを卒業していくサポートを行っております。また、矯正装置がお口に入ったことにより、指しゃぶりや爪噛みが自然にやめられたというお子さんもいます。
※指しゃぶりのみのご相談、治療は承っておりません。
歯並び、かみ合わせなど気になることがございましたら是非、相談にいらしてください。お待ちしております☺
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