大人の歯(永久歯)が生えてこない時はどうしたらいいの??

2020/03/24  ・子どもの矯正治療(治療開始の目安)
埋伏歯

こんにちは。練馬区大泉学園の矯正専門歯科医院・きむら矯正歯科院長の木村仁迪です。

 

今回は歯の生え変わりのお話です

 

子供の歯(乳歯)が抜けてしばらくたっているのに大人の歯(永久歯)が生えてこないと心配になると思います。

 

生え変わりのスピードは個人差があり、歯が出てくるまでに時間がかかることも多いです。ただ反対側の永久歯は生えそろっているのにもう反対側はまだ出てこないなど、一定の時期を過ぎても正常に生えてこない歯を埋伏歯(まいふくし)といいます。

 

原因は顎の小ささや歯の大きさ、遺伝、先天的な異常などがあります。

 

上顎の糸切り歯(犬歯)や下顎の親知らずに認められることが多いと言われています。治療としては、経過観察を行った後に、必要に応じて開窓・牽引(矯正器具をつけて、引っ張り出す処置)が必要になります。

 

埋伏歯は通常の永久歯への生え変わりが遅いことで気づくことが大半になるので、発見が遅くなりがちです。発見が遅れると近接している永久歯の根っこ(歯根)を吸収してしまったり、自分で出てくる力が無くなってしまったりすることがあります。

埋伏歯レントゲン
装置の図

上の写真は左上の犬歯が埋伏しています。反対側の犬歯は萌出が完了していて、埋伏している犬歯も歯根が完成しているため、今後の自分の力での萌出は厳しいことが予想されます。このような場合は、ワイヤー装置でスペースを確保しながらリンガルアーチを装着し、開窓・牽引が必要になる可能性が高くなります。

埋伏歯イラスト

埋伏歯の治療法としては開窓・牽引が一般的になりますが、できればそうなる前に対応できるのが患者さまにとって一番です。

 

そこで重要になってくるのは、埋伏歯になりそうかどうかを早期に発見することです。

 

 

当院では小児矯正歯科治療のポイントの一つとして、問題の早期発見という点で現在歯並びが気にならないお子様も、今後の歯並びに対する予防策として、7歳までに矯正専門医による診察をおすすめしています。

 

この7歳というのがポイントで、7歳前後に上下の前歯の生え変わりが行われます。その後側方歯の交換が行われますが、その段階でしっかりとした検査をすることで歯の生え変わりの程度や将来に起こりそうな問題を予測することができ、それに対する対策を早めに行うことができます。

CT撮影

当院では、通常のレントゲン撮影に加えて、埋伏歯や萌出位置異常歯など問題があれば、CT撮影を併せて行っています。精密な検査を行わせていただいて、治療計画の立案に活かしています。

 

お子様の歯並びを守るためにも一度早めの検査を受けることをお勧めしています。

 

きむら矯正歯科では初診相談がございますので、気になる方は是非一度病院にいらっしゃってください!