歯の動く仕組み について理解しよう!!
こんにちは~!
練馬区大泉学園駅北口にある、きむら矯正歯科 歯科衛生士のすーさんです。
今回は、歯の動く仕組みについて、ご説明したいと思います。
歯は、矯正装置により力がかかると、骨の吸収と再生を繰り返し徐々に移動していきます。歯の動くスピードは1か月に1ミリ程度です。早く動かそうと強い力をかけると歯の根や骨、ごく稀に神経にダメージを与えてしまうので、その最適なスピード、力を計算し、少しずつ継続的に力をかけていきます。
歯が動く仕組みを理解すると、矯正治療を始めるにあたり不安を感じている方や、現在治療中の患者さんが よりご自身の歯と向き合い、矯正治療を楽しめるようになっていただけるのではないかと思い 図にして分かりやすく説明していきたいと思います!
1.歯の基本構造
歯肉の中には、歯槽骨という歯を支えている骨があります。歯槽骨と歯根の間にある繊維状の組織が歯根膜です。歯は、歯槽骨の中にトランポリン状になって浮いています。歯根膜は歯にかかる力を吸収、緩和し 力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをしています。
2.動的治療開始(歯に力が加わる)
矯正装置による治療が始まりました。歯を動かすのに最適な弱い力が加わります。この力は、歯根膜に伝わり、押された方の歯根膜は縮み、離された方の歯根膜は伸びます。
3.歯が動き始める
矯正装置によって、継続的に力が加わると、歯根膜が伸びている側に骨芽細胞、縮んでいる側に破骨細胞が働き始めます。
骨芽細胞:骨を作る仕事をする細胞です。骨の「鉄筋」にあたるコラーゲンを作り出し、カルシウムを付着させる「のり」となるたんぱく質を塗っていきます。ここに血液中から運ばれてきたカルシウムが自然に付着していき、新しい骨ができるのです。
破骨細胞:骨を壊す仕事をする細胞です。もともとは血液細胞の一種ですが、それがホルモンの刺激を受けて骨の中で破骨細胞に分化します。この破骨細胞は、古い骨のカルシウムやコラーゲンを酸や酵素で溶かします。溶けたカルシウムは再び血管を通り体内へと運ばれていきます。
4.歯の移動
骨芽細胞と破骨細胞の働きにより、歯根膜の繊維のバランスが平均化されました。これを繰り返すことにより歯が動くのです!
お分かりいただけましたでしょうか('ω')★
歯肉や骨の中でこのような働きがあり、ゆっくりゆっくり動いていくんですね♪
私も現在ワイヤー矯正治療中なのですが、歯並びがどんどん良くなることで、破骨細胞と骨芽細胞が頑張ってくれているんだな~と感じます。(笑)
これからも、矯正に関するブログを更新していきます。お楽しみに‼
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