
子どもの矯正
子どもの矯正
「前歯が出ているような気がするけど出っ歯なのだろうか?」
「大人の歯が斜めに出てきたけど大丈夫かな?」
「大人の歯がなかなか出てこないけれど大丈夫?」
そのような悩みがあるお子さまをお持ちの親御さまも多いのではないでしょうか。
大人の歯(永久歯)の生え変わりが進むうちに歯並びが悪くなるわが子をみて、
「矯正治療は必要なのかな」
「いつ頃から始めればいいのかしら」
とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
きむら矯正歯科では子どもの矯正治療におけるお子さまの歯を守る大切な “3つのメリット”として、
①予防に勝る治療なし
②正常な顎の成長を促す
③問題の早期発見
という考えをもとに治療を行っております。
子どもの矯正治療についてお悩みの方は参考にしていただければと思います。
前歯の凸凹などの大きな原因は、顎が小さいことです。
また歯の大きさも昔に比べると大きくなっています。そのため、狭い顎に大きな歯が並ぶことになり、凸凹が強くなります。
永久歯の生えるスペースが足りない場合は、顎を横に広げて永久歯が生えそろうスペースを作ります。顎の土台から横に広げてスペースを作るイメージです。
土台から大きくすることで将来的なスペース不足による永久歯の抜歯の可能性を減らします。
上の写真は前歯の凸凹が強く出ることが予測されたため、固定式の装置を用いて顎の側方拡大を行った症例です。
急速拡大装置を装着し、拡大1か月で前歯にスペースができています。その後3か月で前歯のスペースは自然に閉鎖しました。前歯の凸凹は減少し、前歯にスペースができています。今後は適切な時期に2番目の乳歯を抜くことで、永久歯のスムーズな交換を促します。
このように前歯の凸凹を早めに解消することで歯磨きもしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
また乳歯の抜けるタイミングをコントロールすることで永久歯が適切な時期、場所に生えるように誘導し、永久歯の歯並び、噛み合わせの悪化を予防することができます。
お子さまのお口の中は成長に合わせて変化していきます。その時期に合わせた矯正治療を行い、歯並び、噛み合わせの悪化を予防することが子どもの矯正治療の目的だと考えています。
全身成長が大きく出る時期には顎の成長も大きくなります。しかし予想以上に下顎の成長が進み受け口が強くなったり、また逆に下顎の成長が弱いと出っ歯が強くなることがあります。
そのような顎の前後のバランスの不調和がある場合は、通常の矯正治療だけでは難しく、成長終了後に顎の手術が必要になるケースがあります。
子どもの矯正治療の期間ではそのような顎のバランスの不調和を早期に発見することにより、正常な顎の成長・発育パターンへの軌道修正が可能となります。
きむら矯正歯科では顎のバランスの検査として、お顔を横から撮影した側面レントゲン撮影を行います。
このレントゲン写真を矯正歯科専用のレントゲン分析プログラムで分析を行います。分析を行うことにより、
・顎のバランス(大きさ、前後の位置)の不調和
・歯のバランス(大きさ、角度)の不調和
など不正咬合の原因を正確に知ることができます。 その原因に早めにアプローチをすることで、正常な顎の成長・発育パターンへの軌道修正が可能になります。
また、きむら矯正歯科では器具を使用した矯正治療に併せて、お口の周りの筋肉のトレーニングも積極的に行っています。
詳しくはブログに【お家でできる!お口のトレーニング!お口ポカンのお子さまに★】がありますので、気になる方は見てください!
きむら矯正歯科では、歯並びに対する予防策として”7歳時検診”をおすすめしています。
矯正治療にはポイントとなる年齢、
7歳 9歳 12歳
が矯正治療を行う上で大切な年齢です。
7歳:
7歳前後になると、前歯の生え変わりと6歳臼歯といわれる第一大臼歯の萌出が始まります。
前歯の生え変わりの時点で凸凹が大きく出ている場合は、①での説明のように矯正治療が必要になる可能性があります。
しかし前歯の生え変わりの時点では歯並びが気にならないかたもこの時期に矯正専門医院での検査をおすすめしています。
理由としては、7歳から12歳にかけて全身成長が大きく出る時期でもあるので、
②で説明したように顎のバランスの不調和がある場合は顎の成長をコントロールする治療を行う必要があります。
また前歯の生え変わりの後には、3番目以降の永久歯の萌出が控えています。
その段階でしっかりとした検査をすることで歯の生え変わりの程度や将来に起こりそうな問題を予測することができ、それに対する対策を早めに行うことができます。
上の写真は前歯の凸凹を主訴に来院された11歳の患者さまです。
検査を行うと、上顎の前から3番目の犬歯が2番目の側切歯と重なっているのがわかりました。
当院では、通常のレントゲン撮影に加えて、埋伏歯や萌出位置異常歯など問題があれば、CT撮影を併せて行っています。
上顎犬歯の萌出方向の不良は認められますが、CTでは側切歯の歯根吸収などは認められません。
上顎のスペース不足も認められるため、スペース不足を解消するために①のような拡大装置を使用しながら、残存している乳犬歯を早期に抜歯を行うことで犬歯の萌出誘導を行います。
埋伏歯や萌出位置異常歯についての治療は埋伏歯のブログ
【大人の歯(永久歯)が生えてこない時はどうしたらいいの??】
にも詳しく書いていますので、参考にしてください!
このように見た目ではわからなくてもレントゲンや検査をしてみて初めてわかる問題も多くあります。
問題の早期発見を行うためにも、7歳前後でのしっかりとした検査をおすすめします。
このようにきむら矯正歯科では子どもの矯正治療において3つのメリットを大切にして治療を行っております。
当院では小児矯正治療をⅠ期治療、Ⅱ期治療と分けています。Ⅰ期治療は6-7歳から第二大臼歯まで永久歯が生えそろい、全身成長が落ち着くころまでをおおよその目安としています。
新潟大学、大垣女子短期大学、鹿児島大学の研究グループが全国で初となる大規模調査を実施。その結果、小児期における小児のお口ポカン有病率は30%であったことを明らかとしました。唇にしまりがない、音を立てて食べる、鼻がつまるといった項目がお口ポカンと関連しておりました。
お口ポカンの症状はお子さまの不正歯列の原因になり、当院では『予防に勝る治療はなし』をモットーにしております。
お子さまの
「歯並びが気になる!」
そのような時はぜひいらっしゃってください。